FXとは異なる国同士の外貨交換で利益を得る方法です。
FXはレバレッジと呼ばれる機能により、少額でも多くの利益が出せるというメリットがあります。
その一方で、大きく損をするリスクもあるため、学んだうえで運用する必要があります。
今回はFXを始めるにあたって数多くある会社、口座の中でもおすすめを紹介します。
また、FXのメリット・デメリットを含め、初心者でも失敗しない方法を解説します。
FX(外国為替証拠金取引)とは外貨の交換によって利益を得る投資方法
最初にFXとは何かについて紹介していきましょう。
FXとはForeign Exchangeの略で、外国為替証拠金取引といい、外貨の交換により利益を得ようという投資の手段です。
例えば、1ドル135円の時に日本の円をアメリカの1ドルに交換しておき、1ドル145円になった時に円に戻せば、差額の10円が利益になるというのを狙う投資方法です。
さらに日本の場合は、取引額の一部に相当する証拠金を預ければ、より大きな金額で外国為替取引ができます。
これは少額で大きな金額の取引ができることを意味します。
てこの原理(レバレッジ)のように小さな力で大きなものを動かすという考えから「レバレッジ効果」と呼ばれています。
FXが人気の投資商品なのは、レバレッジ効果が期待できるからです。
FX会社は自身のニーズによって選ぶことがおすすめ
FX会社は、大手の金融機関傘下や証券会社を中心に多数存在しています。
最近はパソコンやスマホアプリでどこからでも簡単に操作できるようになっているので、初心者でも気軽にFXに挑戦できます。
しかし、あまりにも多くあるので初心者にはどこの会社を利用すればいいかわからないでしょう。
そこで選ぶポイントのひとつとして、「FXで何をしたいのか」を考えることが大切です。
つまり、自分自身がFXを使って何をやりたいのかを考えます。
短期売買なのか長期運用なのか、少額で投資をしたいのか、外国株の投資をしたいのかなどによって、それぞれの分野に強いFX会社が存在します。
本記事では以下の9社を紹介します。
- DMM FX
- 松井証券
- みんなのFX
- GMOクリック証券
- SBI FXトレード
- auカブコム証券
- 楽天証券(楽天FX)
- SBI証券(SBI FXα)
それぞれのFX会社ごとの得意分野を比較しながら解説していきますので参考にして下さい。
口座数 | 最小取引単位 | 通貨ペア数 | ドル円スプレッド | ユーロ円スプレッド | 口座開設日数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
DMM FX | 90万 | 10000通貨 | 21通貨ペア | 0.2銭 | 0.4銭 | 最短30分 |
松井証券 | 12万 | 1通貨 | 20通貨ペア | 0.2銭 | 0.5銭 | 最短3日 |
みんなのFX | 53万 | 1000通貨 | 34通貨ペア | 0.2銭 | 0.3銭 | 最短即日 |
GMOクリック証券 | 80万 | 1000通貨 | 20通貨ペア | 0.2銭 | 0.4銭 | 最短即日 |
SBI FXトレード | 30万 | 1通貨 | 34通貨ペア | 0.18銭 | 0.48銭 | 最短即日 |
auカブコム証券 | 150万 | 1000通貨 | 26通貨ペア | 0.2銭 | 0.5銭 | 最短即日 |
楽天証券(楽天FX) | 1000万 | 1000通貨 | 24通貨ペア | 0.2銭 | 0.5銭 | 最短5分 |
SBI証券(SBI FXα) | 100万 | 1通貨 | 34通貨ペア | 0.2銭 | 0.5銭 | 最短即日 |
SBIネオトレード証券 | 56万 | 1通貨 | 34通貨ペア | 0.18銭 | 0.5銭 | 1週間 |
DMM FXは口座数が多く総合力が高いので初心者に向いている
DMM FXは、株式会社DMM.com証券が取り扱っているFX商品です。
元々はシグマ・ゲインの子会社として2006年にSVC証券として設立後、2009年にDMM.comグループ傘下となり現在の社名となりました。
DMM FXの特徴としては、FXとしての総合力が高い点で、口座数が非常に多く90万口座もあります。
さらに取引ツールが豊富な点で使いやすいというメリットがあります。
ひとつの例として「証拠金シミュレーション」というのがあり、実際にFXを始める前に実際の資金の動きをあらかじめ確認できます。
また24時間の電話やメール対応だけでなく、LINEでも問い合わせを受け付けており、これはFX業界では初の試みと言われています。
安心のサポート体制で、FXを始めるには敷居が低くなっているので、はじめてFXに挑戦する初心者に向いています。
松井証券は少額から取引を希望する人向け
松井証券の歴史は大変古く1918年の創業で、90年代半ばまではごく普通の証券会社でした。
しかし、4代目社長が当時はまだ珍しかったインターネット証券の世界に参入し、インターネット取引専業証券会社として日本最大手だった時期があります。
松井証券のFXの特徴として少額から取引ができる点です。
驚いたことにスマホで100円からFXができます。
FXは通常1000通貨単位で取引を行いますが、松井証券は1通貨単位から取引ができるため、驚くほど低価格でFXが始められます。
FXというのをお試しで初めてみたい人にはとてもメリットのある証券会社です。
口座も無料で開設できるので、松井証券なら気軽にFXが始められます。
みんなのFXは長期運用に最適でスワップポイントを狙える
みんなのFXは、1999年に創立したトレイダーズ証券のFX商品です。
元々は個人投資家向けに金融デリバティブ(金融派生商品)取引のサービス提供に特化したオンライン証券会社としてスタートしました。
FX市場の黎明期からサービスを提供しているFX業界の老舗です。
みんなのFXの特徴のひとつに、長期運用に最適な点があります。
利用者は将来の備えのための資産運用としてFXを始めている人が多く、デモトレードで1か月ほど練習してから参入しています。
またみんなのFXでは、スワップポイントと呼ばれる2国間の金利差調整分で利益を出すのにも適しており、公式ページ内にスワップカレンダーが用意されています。
FX本来の為替相場とは別に金利差での利益にも興味のある場合はおすすめのFXです。
GMOクリック証券は短期売買をやってみたい人に適している
GMOクリック証券は、東証一部上場企業であるGMOインターネットの孫会社で、2005年に設立されました。
GMOクリック証券は、短期売買(スキャルピング)をやってみたい人に適しています。
スキャルピングは数秒や数分単位で売買を繰り返す方法で、為替市場に影響を与えるさまざまな要素について分析できる幅広い知識(ファンダメンタルズ)が必要です。
あまり過激にやりすぎるとサーバーの負荷が増大して口座凍結になるデメリットがあり、初心者向きではないと言われます。
しかし、どうしてもスキャルピングで利益を稼ぎたいと考えるならGMOクリック証券がおすすめです。
短期売買向けのツールを数多く用意しており、米ドルと円に対する買値と売値の差(スプレッド)が0.2銭で原則固定など、スキャルピングに有利なサービスを提供しています。
SBI FXトレードは取引コストの安さ重視する人向け
SBI FXトレードは、FX専業会社として2011年に設立されました。
FX専業であるという点と、公正で透明性がある取引環境をすべての顧客に提供することを経営目標に掲げている点で、初心者向きのFX会社といわれています。
初心者向きのFXといわれている理由のひとつが、取引コストの安さです。
口座開設・管理料はもちろんのこと、新規・決済の取引手数料も0円なので、余計な費用が掛かりません。
またスプレッド(買値売値の差)についても原則固定で非常に安いのも魅力的です。
このほかにも様々なキャンペーンがあり、条件達成で豪華賞品が当たったり、キャッシュバックがもらえる場合があるので、FXを始めながらキャンペーンでお得なサービスが受けられます。
auカブコム証券はFXの自動売買に適している
auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下のインターネット専業の証券会社として2001年に誕生しました。
auカブコム証券の特徴のひとつがFXの自動売買です。
人を介さずにシステムが定めたプログラムに従って取引を行ってくれます。
自分でトレードする時間がない人や一定の範囲内で価格の上下を繰り返すレンジ相場で利益を求めたい人、長期運用で利益を目指す人向けといわれています。
auカブコム証券には豊富な注文プログラムが用意されており、中にはそれなりの知識がないと手を出すことが危険な注文方法も、システムが勝手にやってくれるのが大きなメリットです。
注文はフォーム画面から簡単に指定できるので、自分でトレードするのが苦手な人にはおすすめの会社といえます。
楽天証券はFXの以外の株などの他の投資に興味がある人に適している
楽天証券は、楽天市場などの楽天グループの証券会社です。
楽天証券のFXの特徴は、自動売買取引ツールのMT(メタトレーダー)4が利用できる点です。
自動売買にも最適ですし、中にはプロが利用しているものがあるので、初心者でも高いレベルのFX運用ができます。
そのほか取引が10万通貨ごとに楽天ポイントが1ポイント(MT4は対象外)貯まりますし、スプレッドが狭いという特徴があります。
また楽天証券の場合はFX以外の株などの他の投資に興味がある人に適していると言われています。
楽天ポイントで投資信託や国内、アメリカの株式購入できる気軽さも大きなメリットです。
NISA(少額投資非課税制度)にも興味のある場合でも楽天証券は参入しやすいです。
SBI証券は外国株の投資やTポイントを貯めたい人向けである
SBI証券はSBIホールディングス傘下の証券会社で、口座数では野村証券を上回り、インターネット証券最大手企業です。
SBI証券のFXの大きな特徴は株券担保です。
これはSBI証券で保有している株をFXの担保にできることで、株の評価額7割分を預託保証金とし、その保証金を元にFXの取引が可能になります。
この場合、新たに現金を準備しなくても株の預託保証金が担保として機能し、100万円の株なら70万円の預託保証金としてFXに挑戦できます。
株券をFXの代用としても株の配当や優待の権利が保持されるので、すでに株を持っている人にはとても有利です。
そのほかにも外国株の投資も有利で、日本にいながらアメリカをはじめ9ヶ国の株式を取り扱っていますし、米国株式の貸株サービスにも対応しています。
またTポイントを貯めることができるのも特徴で、取引数量に応じて最大4倍のTポイントが貯められます。
SBIネオトレード証券は玄人好みのネット証券としての歴史がある
SBIネオトレード証券は、元々は1948年創業の更栄証券を起源とした証券会社です。
2011年からライブスター証券としてインターネット専業会社となり、2020年よりSBIグループに入り、2021年より現在の社名となりました。
SBIネオトレード証券の特徴としては、特定投資家(プロ投資家)制度がある点です。
特定投資家として区分されると、金融商品取引法上の行為規制の一部が除外されます。
これはかつて玄人好みのネット証券としての歴史の名残と考えられます。そのほかにも手数料が安く5万円以下の1注文当たり50円でやり取りができます。
そのほかにもブラウザ版やスマホアプリで使える取引ツールの提供や事前入金なしにIPO(新規公開株・新規上場株式)に申し込めるといった特徴があります。
FX会社選びのポイントは安全性や取引環境の充実度を確認すること
FX会社選びでは、自分がFXで何をしたいかということも重要なポイントです。
しかし、そこまでに至らない場合、「とりあえずどこでもよいからFXをしてみたい」と考えた場合にいくつかのポイントがあります。
例えばFXで取引するふたつの国の通貨のペアがどのくらい選べるのか、取引に使うツールやスマホアプリの充実度はどうかを考えます。
それ以外にも、あるいは最小通貨単位がどのくらいで、いくらのお金から始められるかといった点などは会社によって異なってきますので、比較しておく必要があります。
それ以外にも金利調整分や取引コストといった視点も重要でしょう。
そして、FXはとても難しい投資方法なので、しっかりと勉強して挑みたいものなのですが、勉強ができるFX会社も長期的にみて重要なポイントだと考えられます。
売買するふたつの国の通貨の組み合わせの数を確認する
FX会社選びのポイントの1つ目は、売買するふたつの国の通貨の組み合わせの数を確認する点です。
これは通貨ペア数と呼ばれるもので、例えばドルと円のペア、ユーロと円のペアなどのことです。
この通貨ペア数の多さがFX会社を選ぶポイントのひとつです。
米ドルやユーロなどメジャーな通貨はどこでも取り扱っています、
しかし、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソなど少しマイナーな通貨の場合は取り扱っている会社が限られます。
マイナーな通貨ペアでのFXを考えている場合や、円以外の通貨ペアなどを検討している場合なども、扱っている通貨ペアを把握したうえで申し込みましょう。
また最近は仮想通貨の取引所でビットコインなどの仮想通貨のFXを取り扱っているところもあります。
取引のためのツールやアプリが充実していること
FX会社選びのポイントの2つ目は、取引に必要なツールやアプリの充実度です。
FX取引ではツールは必要不可欠なため、ツールの良しあしは特に短期での売買を考えているトレーダーにとってはFXの成績にも関わることでとても重要なものです。
ツール同様にスマホで提供しているアプリも同様で、使い勝手が良いかどうかをあらかじめチェックしておくことが重要です。
また必ずしもツールの種類が多いFX会社が良いとは限りません。
種類の多さよりも、たとえ少なくともそれが非常に使い勝手が良ければそちらを選びましょう。
またデモ口座を設けている会社があるので、デモ口座でFX取引の疑似体験をしながら、ツールやアプリの使い勝手を確認できます。
最小取引単位が1000通貨以下であること
FX会社選びのポイントの3つ目は、最小取引単位です。
これはFXを取引するときに最も少ない単位のことで、1000通貨からスタートできるところが多いです。
ちなみに1000通貨で取引を始めようとすると、通貨にもよりますが、例えば米ドルなら理論上は6000円程度から始められます。
しかし、それはギリギリの証拠金25倍なので初心者はあまりおすすめができません。
5倍程度から始めるのが妥当と言われており、その場合は3万から4万円からのスタートとなります。
FX会社によっては1万通貨単位のところもあるので、初心者には少し投資額が高くなります。
逆に1000通貨以下の売買を認めているところがあり、最も低いところでは1通貨単位のところがあります。
とりあえずFXを始めてみたい人はこういった低い通貨単位のFX会社から始めましょう。
2カ国間の金利差で発生する利益が高い会社がおすすめ
FX会社選びのポイントの4つ目は金利差(金利差調整分)です。
FXではスワップポイントと呼ばれるもので、これは通常の為替取引での損益とは別に、各国通貨の金利差によって発生するものです。
一例で言えば、超低金利の日本の通貨を売り、代わりに高金利の通貨である南アフリカやトルコなどの通貨を購入すると得られる収益で、決済するまで毎日得られます。
ただし、逆の行為、高い金利の通貨から低い金利の通貨の購入を行うとスワップポイントによる支払いが発生しますので注意しましょう。
またレバレッジの違い、1倍でも25倍でも1日当たり得られるスワップは同じ金額というのも特徴です。
FX会社でもスワップポイントが高い会社があるので、比較の際の参考にしましょう。
取引コストの低い会社がおすすめ
FX会社選びのポイントの5つ目は、取引コストです。
FXではスプレッドと言われているもので、これは一般的な外貨両替所にもある買値(Ask)と売値(Bid)で提示されている金額のレートがあり、両者の差のことを言います。
このスプレッドの差は1回の取引ごとに発生する本来の利益分から引かれるコストになりますので、スプレッドの差が小さければ小さいほど有利です。
スキャルピングのような短期で売買を繰り返すような取引を考えている場合、スプレッドのコストは大きく影響します。
長期運用ならあまり影響はありません。
さらに取り扱いの金額が大きければ大きいほど、スプレッドの差への影響があります。
取引内容にもよりますがスプレッドの差の小さいところを選ぶほうが有利です。
ただしスプレッドの差は一定では無く、変動することも意識しておきましょう。
FXの勉強ができる環境が整備されていること
FX会社選びのポイントの最後はFXを学べる環境にあるかどうかです。
FXは、独自の専門用語も多く、経済の事や国際関係、社会情勢などファンダメンタルズの知識が必要があり、ある程度勉強しないと難しい投資方法です。
FX入門書などを読む方法もありますが、FX会社によってはWebやオフラインの対面式などのFXセミナーを開催しているところがあります。
FXセミナーでは、プロのトレーダーが講師となってFXについて様々な視点から解説をしてくれます。
理解を深めることができるセミナーは初心者にとってはとてもありがたいものなので積極的に活用しましょう。
またセミナーでなくてもFX会社の公式サイトから、初心者でもわかりやすいようFXについての情報を提供しているところもあります。
FXの投資で成功するためにはFXについて勉強できる会社を選ぶことも必要です。
FXのメリットは取引コストを抑えて少額でいつでも取引ができる点
FXのメリットを紹介しましょう。
FXは株や仮想通貨などの他の投資商品と比べてどう違うのでしょうか?
最大のメリットはレバレッジ(てこの原理)を使って実際の投資額よりもはるかに大きな資金を動かすことで、しっかりと利益を得られるという点にあります。
そのほかにも異国の通貨との二国間での取引で行うもののため、株などの通常の投資ならあり得ないような下落局面でも利益が出せるのがFXの強みです。
また株のように取引時間の制限がなく、平日なら夜中を含めて24時間取引が行われています。
仕事が終わってからなどの夜の時間帯にFXを始めることもできます。
そのほかFXの場合はコストや手数料が非常に安いのもメリットです。
詳しく見ていきましょう。
FXは少額から始めることができる
FXのメリットのひとつ目は少額取引が可能なことです。
てこの原理を応用したレバレッジの取引ができることで、最大で実際に投資する額の25倍ものお金が運用できます。
わかりやすく言えば手元に40万円があれば、最大1000万円の取引が可能であることを意味しています。
株や仮想通貨など、そのほかの投資なら1000万円取引するにはそれに近いお金が必要なのに対して、FXは25分の1の資金で始められることは大きなメリットと言えるでしょう。
ただし逆レバレッジが働くと、とんでもない大損になります。
慣れないうちはできるだけ最小単位や低いレバレッジから取引を始めて、FXに慣れてから少しずつレバレッジを上げていくほうが無難です。
相場の上昇と下降ともに利益が出る可能性がある
FXのメリットの2つ目は相場の上昇と下降ともに利益が出る可能性がある点です。
これは通常なら相場が上昇気味の時に狙えば利益が出ると思いがちですが、FXについては相場が下落局面だとしても利益が狙えるという点が大きいです。
その理由は、FXが異なるふたつの国の通貨の売買によって利益を出す仕組みのため、円を「売り」からでも「買い」からでも取引ができるためです。
例えば、買いのポジションを保有することで利益を出すときは上昇局面、逆に売りのポジションで利益を出すときには下落局面で確保できます。
このような独自の投資方法は、株や仮想通貨といった他の投資商品ではないパターンなので、FXならではの大きなメリットと言えます。
取引に対応している時間帯が長い
FXのメリットの3つ目は取引に対応している時間が長い点があげられます。
例えば株取引の場合は、平日で9時から15時までしか行われていません。
その時間は会社勤務の人が多いために、長期的な保有を目指すならともかく、じっくりと値動きを見ながら売買を行うことはプロのトレーダーでないと難しいです。
しかし、FXは平日の場合に限りますが、24時間の取引が可能です。
理由は異国の通貨同士のやり取りなので、日本が夜中でも地球の反対側の国では昼間のため、相場が常に動いているからです。
そのため昼間会社勤めの人でも、夜に家に帰ってFXの売買にチャレンジできるので、ライフスタイルに合わせて投資の時間が確保できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
手数料が安いため取引コストを抑えられる
FXのメリットの4つ目は取引コストが安く、手数料が無料な点です。
一部の例外がありますが、FXの口座開設や維持に関する手数料は無料で始められます。
そしてFXを運用するためのコストは売買で発生するスプレッドがあります。
会社によっての違いはありますが、ひとつの取引で1銭未満のコストであることが多いです。
短期運用(スキャルピング)を繰り返さない限りそれほど気にする必要はありません。
ではFX会社はどこで儲けているのかといえば、取引のやり方で自社利益を出す仕組みがあるからで、指値注文、裁量カバー方式、自動カバー方式と呼ばれる方法で収益を上げています。
いずれにしてもFX利用者にとって投資利益とは無縁のコストが低いことは大きなメリットと言えるでしょう。
FXのデメリットは為替相場が変動しやすく損失のリスクがある点
FXは少額で利益が得られるという点でメリットが大きいのですが、残念ながらFXにもデメリットがあります。
異国の通貨の売買で利益を狙うFXの場合は世界を対象としているために、世界的な情勢によって相場が乱高下する恐れがあります。
対象国はもちろん、無縁な国でも間接的な影響を受ける場合も考えられ、世界中の投資家が相場の動向をうかがっています。
その為、相場によって大損をしたり、先が読めないといったデメリットがあります。
加えて、FXの場合はあらかじめ用意した金額が0になっても終わらないことがあるという点です。
用意した金額以上の損失が発生する恐れがFXにはあり、ロストカットという投資家保護の強制決済などがあるのがFXの大きな特徴です。
詳しく見ていきましょう。
短時間で大きな損失がでる可能性がある
FXのデメリットの1つ目は、大きな損失が短時間で出てしまう恐れがあることです。
異なる2国間の通貨でやり取りをするFXは、対象となる国の経済的な理由や社会的に大きな出来事、天災などが発生するとどうしても相場が大きく動きだします。
つまり、想定外の出来事が突発的に起こった場合、相場が大きく動くため、ひとつ間違えると大損する恐れがあります。
もちろん日本国内でも同様です。
政治・経済で何か大きなことが起こったり、災害が発生したり、全国を震撼させるような事件が発生してしまうと、相場が敏感に反応してしまいます。
良い方向に行って大きな収益が出る場合もありますが、FXには損失のリスクが常にあるということを念頭に置くようにしましょう。
為替相場が変動しやすく値動きを読むことが難しい
FXのデメリットの2つ目は、値動きを読むのが難しいという点です。
株なら日本国内でやり取りするだけですが、異なる国の通貨で投資活動を行うFXは世界各国の市場が関わってきます。
上記の内容に近いですが、社会情勢に対して世界中の投資家が常に動きを読んでおり、少しでも利益が出る、あるいは損失を抑えるために暗躍しています。
世界中でそのような状況のために、どういう動きをするのかは、素人はもちろん、プロでも難しいのが現実です。
そのため想定外の値動きをする場合があり、思っていたのと違ったということにもなりかねません。
FXをやるにはそういうリスクがあることを念頭に置きましょう。
ただし、知識や経験を積めばある程度の予想はできるので、そういった予想のテクニックを学んで身に着けておくと損失を未然に防げます。
預け入れ金額以上の損失が出る危険性がある
FXのデメリットの3つ目は取引のために預け入れした金額以上の損失が出る恐れがあることです。
株や仮想通貨などの場合は、最悪の場合は紙切れになったり消滅したりしますが、それは投資をした金額だけの被害で済みます。
ところがFXの場合は、投資した金額だけでは済まない場合があります。
残念ながら預け入れた金額が0にまで落ち込んでも強制終了せず、場合によってさらに損失が増えてしまうことがあります。
ただしロストカットと呼ばれる投資家保護の強制的な決済の仕組みがあり、通常はロストカットによりすべて取り消されます。
ところがFXの急変動がロストカットに間に合わないという事態もあり、そうなると追加証拠金が必要になります。
FXを行うときには資金に余裕を持たせるようにしましょう。
おすすめのFXでよくある質問
最後に、FXについてよくある質問をまとめてみました。
株や仮想通貨との違い、FXを始める金額の事や外国通貨のこと、初心者におすすめのFX会社や、そもそも本当にFXの口座を開設しても問題ないかなどについて回答しています。
株や仮想通貨などのほかの投資と比べてFXは儲かりますか?
株や仮想通貨と比べてFXが儲かるかどうかについては一概に言えません。
ただ、少額で大きな利益が得られるのがFXの特徴です。
初期投資に多くの資金を用意しないといけない株と比べれば、利益を得られる可能性は高いですが、絶対に儲かるとは限りません。
逆にFXのほうが損失が大きくなる可能性があることも理解しておきましょう。
株のように投資した分だけで終わるのではなく、場合によっては投資額以上の損失がでてしまうおそれがあるのがFXです。
株と比べた場合は、ハイリスクハイリターンな投資商品と考えておきましょう。
FXを初めてやる場合は大体何円くらいから始めるのが望ましいですか?
FXをいくらから始められるかについては、FX会社によって変わります。
裁定取引金額が低いFX会社のほうが安い金額でFXが始められます。
一般的には1000通貨単位のところが多いですが、最も低いところなら1通貨単位から始められるため、もし1ドルが145円であれば150円程度からの取引も可能です。
もちろん取引額が低ければそれによる利益も限られます。
初心者の場合はできるだけ少額から初めて、FXを学ぶことからスタートしたほうが得策です。
FXを始めたいのですが海外のFXはどうなのでしょうか?
FXには海外FXがあり最近では海外業者でFXを行っている人もいます。
レバレッジの倍率が日本よりも高いなどのメリットがある一方、出金に時間がかかるなどのデメリットがあります。
ただし海外のFX業者の場合利用、法律で禁止されている事象があり、金融庁が警告を出している業者があります。
ただその内容は日本ユーザーの勧誘行為なので、利用そのものには問題はありません。
そのような事情のため、海外FXの情報を得るのが難しいので、どうしても海外FXを始めるのならそれなりの知識を得てから始めましょう。
初心者におすすめのFX会社はどこですか?
初心者におすすめのFX会社はいくつかあり、一概に決められません。
FXで何がしたいのかという利用者個人のニーズが大きなポイントになるので、まずFXを始める動機を冷静に考えてみましょう。
それを踏まえた上で、先に紹介した9つの会社については比較的初心者向けと言えます。
後はそれぞれのFX会社の特徴を見比べながら自分に最も適した会社を選びましょう。
FXの口座開設をすると危険と聞きましたが本当ですか?
FXは株などと比べてハイリスクハイリターンの投資と言えます。
レバレッジの働きにより少額で大きな利益が出る一方で、相場が激しく動き、さらに元々投資した金額を下回る損失を出す可能性があるからです。
そのため初心者が知識もなくいきなり高額投資をして大損をしたというニュースなどが流れているために、危険なものという印象が与えられてしまいました。
しかし、しっかりとFXのことを学び、少額から始めるのであればそこまで恐れる必要はありません。
おすすめのFX会社には特徴があり自分にあったものを選ぶ
ここまでFXについて始めるのにおすすめの会社やメリット・デメリットなどについて紹介しました。
FXは株などと比べて少額で利益が出るなどのメリットがある一方、ひとつ間違えると大損するというデメリットを持つハイリスクハイリターンな投資方法です。
ただ過剰に恐れずに、しっかりとFXについて学び、無理のない少額投資から始めていけばそれほど恐れる必要はありません。
利用者がFXで何をしたいのか、それを確認してから複数のFX会社の特徴を見比べて自分に最も合ったFX会社を選びましょう。