旅行保険のおすすめプランやメリット・デメリットを専門家が徹底比較して解説

この記事では専門家が独自に評価した、おすすめの旅行保険やお得で安いプランを紹介しています。保険の仕組みや、メリット・デメリット、どんな人におすすめか解説しています。

旅行保険を探していると、こんなお悩みありませんか?

40代男性

手厚い保障で安い保険プランはないの?

40代女性

そもそも旅行保険に入る必要あるの?

そんなお悩みを解決するために、この記事では保険の専門家が10項目以上の観点から比較したおすすめの保険やお得で安いプランを紹介します。

この記事を監修した専門家

田沼 隆浩

株式会社エコスマート 事業開発責任者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

略歴

2004年から大手保険代理店で保険事業に従事。M&Aを中心に子会社社長などを歴任。2021年より株式会社エコスマートへ事業開発責任者として入社。保険セミナーの実績も多数あり。

旅行保険とは

旅行保険とは国内・海外旅行中のケガだけでなく、賠償責任、手荷物の盗難・破損、救援者費用等を保障する保険です。数百円ほどの保険料を払うことで、旅行中に起こり得る様々なリスクに備えられます。

旅行保険のポイント

  • 主に国内旅行保険と海外旅行保険の2種類
  • 旅行中のリスクに備えられる
  • 数百円ほどの保険料で加入できる

旅行保険の特徴

近年の旅行保険は、旅行の行き先や補償内容を自由に組み合わせることができるオーダーメイド型が主流です。旅行者に必要な補償だけを組み合わせることができます。

旅行保険の特徴

  • 旅行先や旅行日数に応じて、補償内容を調整できる
  • 国内旅行よりも海外旅行の方が補償内容が豊富

旅行保険はこんな人におすすめ

旅行保険は旅行中のケガや賠償責任、手荷物における盗難などの損害に対して備えられるので、このような条件に当てはまる人におすすめです。

旅行保険がおすすめな人

  • 国内の医療保険が適用されない海外に旅行に行く人
  • 旅行先に高価な貴重品を持って行く人
  • 旅先でケガをしやすいレジャースポーツをする人
エコスマ編集部

特に出張で会社のパソコンを持って行ったり、風景を撮るために高価なカメラを持って行く人におすすめです。

旅行保険の種類

旅行保険には、国内旅行保険、海外旅行保険、リスク細分型海外旅行保険などがあります。それぞれ補償内容や付帯サービスが異なります。

旅行保険の種類

  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • リスク細分型海外旅行保険

国内旅行保険とは

国内旅行保険とは、国内旅行中の事故によるケガや手荷物の盗難・破損などの損害を補償をする保険です。ケガに対する補償以外の補償は、特約で追加しなければ補償対象とならない保険が多いです。

エコスマ編集部

国内旅行保険は、国内旅行や国内でのレジャーを楽しみたい人向けの旅行保険です。

国内旅行保険のメリット

国内旅行保険のメリットは主に2つあります。

国内旅行保険のメリット

  • メリット1:日帰り旅行などの短期間の旅行にも対応できる
  • メリット2:航空機のトラブルによる費用も補償される
メリット1:日帰り旅行などの短期間の旅行にも対応できる

国内旅行保険は、保険期間1日から加入ができるので、日帰り旅行や数日のお出かけにも対応できます。

エコスマ編集部

スキーなどのレジャースポーツにおけるケガや事故も、日帰りの国内旅行保険で備えられます。

メリット2:航空機のトラブルによる費用も補償対象

航空機の欠航や目的地変更によって、ホテルへの宿泊が追加で必要になった際にかかる余分な費用も補償されます。ただし、航空機トラブルによる費用に対する補償は、特約で付ける商品が多いです。

国内旅行保険のデメリット

国内旅行保険のデメリットは主に2つあります。

国内旅行保険のデメリット

  • デメリット1:病気の補償は特約で付ける必要がある
  • デメリット2:災害によるケガは対象外
デメリット1:病気の補償は特約で付ける必要がある

旅行保険は傷害保険なのでケガに対する補償はありますが、病気に対する補償がありません。病気に備えたい場合は、保険料を追加で支払って、特約を付ける必要があります。

デメリット2:災害によるケガは対象外

旅行先で起きた地震・噴火・津波により、ケガをした場合は補償されません。

海外旅行保険とは

海外旅行保険とは、海外旅行の際のケガやケガによる死亡や後遺症、手荷物の盗難・紛失などの損害を補償する保険です。賠償責任保険など、自分の欲しい補償に合わせて特約を選べます。

海外旅行保険のメリット

海外旅行保険のメリットは主に2つあります。

海外旅行保険のメリット

  • メリット1:クレジットカードに付与されている場合がある
  • メリット2:国内旅行よりも補償の範囲が広い
メリット1:クレジットカードに付与されている場合がある

海外旅行保険は、クレジットカードにあらかじめ付与されている場合があります。クレジットカード付帯の海外旅行保険は、加入手続きがなく補償が受けられるので楽です。ただし、補償金額の上限が低いなど、補償が不十分である可能性があります。

メリット2:国内旅行よりも補償の範囲が広い

賠償責任や携行品の盗難など、国内旅行保険では特約で付ける必要がある補償が、海外旅行保険では基本補償で備わっているので、追加で保険料がかかりません。

海外旅行保険のデメリット

海外旅行保険のデメリットは主に2つあります。

海外旅行保険のデメリット

  • デメリット1:為替の影響を受ける可能性がある
  • デメリット2:旅行先によっては、補償対象外となるケースがある
デメリット1:為替の影響を受ける可能性がある

旅行先の国で治療等を受けた場合、治療費の支払いは旅行先の国の通貨(例えば、米ドルやユーロなど)で行われます。為替の変動によっては、海外の通貨で支払う治療費よりも日本円で受け取る保険金の方が少なくなる可能性があります。

デメリット2:旅行先によっては、補償の対象外となるケースがある

海外旅行保険では、滞在先の政情が不安定で危険が多い国の場合、補償の対象外とされるケースがあります。

エコスマ編集部

内戦や紛争があるアフガニスタンやトルコなどは補償されない商品が多いです。

リスク細分型海外旅行傷害保険とは

リスク細分型海外旅行傷害保険は、年齢や渡航先など、リスクごとに保険料を設定している海外旅行保険です。10代~40代は、50代~70代に比べて、ケガや病気のリスクが低いので、通常の海外旅行保険よりも保険料が安くなる場合があります。

リスク細分型海外旅行保険のメリット

リスク細分型海外旅行保険のメリットは主に2つあります。

リスク細分型海外旅行保険のメリット

  • メリット1:保険料を割安に抑えられる可能性がある
  • メリット2:ネットで契約できて、保険を申し込みに行く手間がはぶける
メリット1:保険料を割安に抑えられる可能性がある

リスク細分型海外旅行保険では、ケガや病気のリスクが比較的低い10代~40代の低リスク帯に当てはまる人は、保険料が安いです。また、旅行先の国に内戦などがなく、危険性が低い場合も保険料を安く抑えられます。

メリット2:ネットで契約できて、保険を申し込みに行く手間がはぶける

リスク細分型海外旅行保険の多くは、申し込みや各種手続きをインターネットでできるので、店舗に行ったり、電話をする手間がはぶけます。また、インターネットにアクセスできる端末があれば、24時間どこにいても申し込みができます。

エコスマ編集部

ネットから自分で契約できるので、契約時のコストの低さが保険料の安さに繋がっています。

リスク細分型海外旅行保険のデメリット

リスク細分型海外旅行保険のデメリットは主に2つあります。

リスク細分型海外旅行保険のデメリット

  • デメリット1:契約はインターネット経由のみ
  • デメリット2:渡航先・目的によっては契約ができない
デメリット1:契約はインターネット経由のみ

リスク細分型海外旅行保険は、全体のコストを抑えるためにインターネット経由での契約が主流です。自分ですべて行わなければいけないので、インターネットに慣れていない人にとっては申し込みが難しい可能性があります。

エコスマ編集部

インターネット完結の申し込み方法はメリットでもあり、デメリットでもあります。

デメリット2:渡航先・目的によっては契約ができない

紛争地域への旅行や旅行先で登山などの危険を伴うスポーツを行う場合には、リスク細分型海外旅行保険をそもそも契約できない可能性があります。

旅行保険の選び方

旅行保険のプランを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを専門家が紹介します。

1.旅行先が海外か国内か確認

国内旅行であるか、海外旅行であるかによって申し込む保険が異なります。国内旅行の場合は「国内旅行保険」、海外の場合は「海外旅行保険」、海外旅行に行く人で低リスク帯に当てはまる10代~40代は「リスク細分型海外旅行保険」に加入しましょう。

エコスマ編集部

旅行保険を考えるポイントは、「旅行先」「滞在期間」「移動手段」等です。

2.補償の手厚さで選ぶ

旅行保険には保険会社から加入する場合とクレジットカードに付帯している場合の2つがあります。それぞれ補償金額と保険料が異なります。

保険会社とクレジットカード付帯の補償内容の比較

保険会社から加入クレジットカード付帯
保険料高い無料
補償金額(死亡やケガ)1000万円~3000万円100万円~500万円
加入方法直接申し込む自動付帯or利用付帯

クレジットカード付帯の保険は、補償金額が保険会社の保険に比べて10分の1以下になり不十分です。ですのでクレジットカード付帯の保険のみで旅行に行くのはおすすめしません。

エコスマ編集部

クレジットカード付帯はお守り程度に持ち、保険会社の旅行保険でしっかり備えるのがおすすめです。

おすすめの旅行保険まとめ

旅行保険は旅行中の治療費や賠償責任に備える保険です。特に高価な貴重品を持って行く人や旅先でケガをしやすいレジャースポーツをする人は加入しておくのがおすすめです。選び方に迷ったら補償の手厚さで選ぶと良いでしょう。

この記事の要点

  • 旅行保険は旅行中の治療費や賠償責任に備える保険
  • 高価な貴重品を持って行く人や旅先でケガをしやすいレジャースポーツをする人におすすめ
  • クレジットカード付帯の保険はお守り程度に持ち、保険会社の旅行保険で備えるのがおすすめ