この記事では専門家が独自に評価した、60代向けのおすすめがん保険のプランを男女別に紹介しています。がん保険の必要性や、メリット・デメリット、どんな人におすすめか解説しています。
がん保険を探していると、こんなお悩みありませんか?

60代でがん保険に入る場合、どうやって選んだらいいの?

そもそも60代でがん保険に入る必要ってある?
そんなお悩みを解決するために、保険の専門家が60代におすすめのがん保険のプランを紹介します。
60代が備えておきたいリスク
60代になると、男女ともにがんの罹患率が高くなり始めます。子供が独立していればがんに罹患した場合の経済的リスクは小さいですが、住宅ローンの残債があったり公的年金額の少なかったりする場合には、老後資金を取り崩さないで済むように備えておくことをおすすめします。
男女別のがん罹患率(人口10万対)

【参照】国立研究開発法人国立がん研究センター「集計表ダウンロード 2.罹患 1)全国がん登録 全国年齢階級別罹患率(人口10万対)2018年男女全部位」
60代が備えておきたいリスク
- 住宅ローンの残債がある
- 老後資金が少ない

親の介護をしている人も、万が一がんに罹患した場合の備えを検討してはいかがでしょうか。
60代にがん保険は必要なの?
60代は現役で仕事をしている人もいれば、収入源がおもに年金収入のみという人もいるでしょう。がんに罹患した際には、家計から医療費を捻出するのは経済的に負担がかかります。さらに、がんの治療は長期にわたることがあるため、健康保険があっても治療費はかさむ場合があります。

様々な治療を望む場合も含めて万が一の備えを検討してはいかがでしょうか。
また、医療費以外の差額ベッド代や通院のためのタクシー代などが大きな負担になってきます。そのため、治療費以外の経済的負担にも備えておくこともポイントのひとつです。
がん保険の必要性が高い人
- 収入源がおもに年金収入のみの人

治療費以外の入院準備代を、老後資金から捻出しないで済むようにしましょう。
60代で保険加入するメリット・デメリット
60年代におけるがん保険のメリット・デメリットを確認しましょう。
60代で保険加入するメリット
がん保険のメリットは主に2つあります。
メリット
- メリット1:老後資金から治療費を捻出する負担を減らせる
- メリット2:先進医療に備えられる
メリット1:老後資金から治療費を捻出する負担を減らせる
万が一がんに罹患した場合には、公的年金の収入だけでは高額な治療費を賄うことは困難です。保険に加入しておくことで、老後資金から治療費を捻出する負担を軽減できます。
メリット2:先進医療に備えられる
先進医療とは、厚生労働大臣が定める先進医療をいい、療養を受けた日現在に規定されているものに限ります。そのため、対象となる先進医療は変動します。先進医療ごとに厚生労働大臣が定める施設基準に適合する病院、または診療所において行われるものに限ります。
また、先進医療の技術料は公的医療保険の対象外です。そのため先進医療を保障する特約などによって、先進医療の治療費に備えることができます。

がん治療は高額な治療費になることが予想されます。万が一のために備えておくメリットは大きいといえます。
60代で保険加入するデメリット
がん保険のデメリットは主に2つあります。
デメリット
- デメリット1:若いうちに加入するより主契約及び特約保険料が高くなる
- デメリット2:保険料を安く抑えようとすると主契約のみの契約になり、特約で保障を充実させにくくなる
デメリット1:若いうちに加入するより主契約及び特約保険料が高くなる
60代で加入した場合は、若いうちに加入する場合とくらべて主契約ならびに特約保険料が高くなります。若い人とくらべてがんに罹患する確率が男女ともに高くなるためです。
デメリット2:保険料を安く抑えようとすると主契約のみの契約になり、特約で保障を充実させにくくなる
60代で加入する場合は、若い人とくらべて保険料が高くなることは避けられません。そのため、保険料を安く抑えようとすると主契約のみの契約になってしまい、保障を充実させるための特約が付けられなくなります。

60代は、がん以外の病気にかかる可能性もあります。加入済みの医療保険があれば保障内容を十分に確認して、保障が重複しないようにしましょう。
男女でがん保険の選び方は変わる?
がん保険は男性と女性で選ぶ基準はほとんど変わりません。男女共通してどのような点に注意すべきかまとめました。
男性・女性に共通する選び方
60代は一般的に定年退職などにより収入が減少してくる年代です。年金の受給開始の時期は多くの方が65歳からのため、60代前半で退職して年金を受け取る年齢までの間にがんに罹患した場合の経済的な負担は大きいでしょう。

がんの治療が長期化する可能性を考えて十分な備えが必要です。
ライフスタイル別がん保険の選び方
ライフスタイル別にがん保険を選ぶ際にチェックしておきたいポイントを紹介します。
1.独身の場合
保険料は割高ですが、保障が一生涯続く終身タイプのがん保険への加入をおすすめします。万が一がんに罹患した場合に、入院や通院治療の際にひとりでも困らないようにしておくことが大切です。
選び方のポイント
- 終身タイプがおすすめ
2.子供がいる場合
60代後半になれば多くの人は子供が独立して結婚、出産などのライフイベントを支援するなど新たな支出が増えることが予想されます。ライフイベントを楽しく迎えるためにも、がんに罹患した際に老後資金から治療費を捻出しないで済むように、十分に備えておくことをおすすめします。
選び方のポイント
- 新たなライフイベントを想定しておく
3.共働きの場合
共働きでこれまで順調に老後資金の準備ができていて、家計に余裕がある場合は、万が一がんに罹患したときに治療の幅を広げられる先進医療にも備えておくことをおすすめします。また、配偶者ががんに罹患した際に仕事を続けるかどうかなども考慮して、保障内容を検討することをおすすめします。
選び方のポイント
- 老後資金が十分にあるかどうか
- 配偶者ががんに罹患した場合に仕事をどうするか
4.シングルマザー・ファザーの場合
子供がいる方は、これまでひとりで子育てをしてきているため老後資金が十分でないかもしれません。万が一がんに罹患した場合に、子供に負担をかけず老後資金も使わずに済むように備えてはいかがでしょうか。
選び方のポイント
- 老後資金を溜めつつ、保険料を十分に検討する
エコスマートの申込み件数ランキング
保険の代理店であるエコスマートにおいて、2023年2月1日~2023年2月28日における各商品の申込み件数を基にランキングにしてご紹介します。
1位:なないろがん一時金保険(なないろ生命)

がん治療特約(2022)の付加により治療方法の選択肢が増える
なないろがん一時金保険は、なないろ生命が販売するがん保険です。がん治療特約(2022)を付加した場合には、ホルモン剤を含む抗がん剤治療や放射線治療、自由診療ホルモン剤を含む自由診療抗がん剤を受けた月ごとに給付金が受け取れ、長期治療にも対応します。
なないろがん一時金保険の特徴
- がん治療特約(2022)の付加により、罹患時の治療方法の選択肢が増える
- 再発の場合も保障される
- 上皮内がんも保障の対象となる
保険料例
(条件)特定疾病一時金基準金額:100万円/6大疾病の給付割合:0%/がん保険料払込免除特則:適用/がん先進医療・患者申出療養特約:付加/がん治療特約(2022):10万円
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 2,823円 | 3,314円 |
40歳 | 4,256円 | 4,496円 |
50歳 | 7,347円 | 6,254円 |
60歳 | 13,033円 | 8,253円 |
上記保険料例の保障概要
保障内容 | 概要 | お支払い額 |
---|---|---|
特定疾病一時金(がん)[主契約] | がん(上皮内がんを含む)と診断確定されたとき、30万円〜500万円までのまとまった一時金をお受け取りいただけます。 一時金は、1年に1回を限度に回数無制限でお受け取りいただけます。 | 1回につき100万円 |
がん保険料払込免除特則[主契約] | がん(上皮内がんを含む)と診断確定されたら、以後の保険料のお払込みが免除となります。 | – |
がん先進医療・患者申出療養給付金、がん先進医療・患者申出療養見舞金[特約] | がん(上皮内がんを含む)により、所定の先進医療または患者申出療養制度による療養を受けたとき、がんによる先進医療または患者申出療養制度にかかる技術料と同額+がん先進医療・患者申出療養給付金の10%相当額をお受け取りいただけます。 がん先進医療・患者申出療養給付金:通算2,000万円限度 がん先進医療・患者申出療養見舞金:通算200万円限度 | がん先進医療・患者申出療養給付金:がんによる先進医療または患者申出療養制度にかかる技術料と同額 がん先進医療・患者申出療養見舞金:がん先進医療・患者申出療養給付金の10%相当額 |
がん治療給付金[特約] | がん(上皮内がんを含む)の治療を目的として、抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療・放射線治療、または自由診療抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療を受けたとき、治療を受けた月ごとに給付金をお受け取りいただけます。 支払限度:通算2,000万円まで(自由診療抗がん剤は通算24回限度) | 抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療・放射線治療 月額10万円 自由診療抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療 20万円(「がん治療給付金月額×2」の金額) |
※がんを原因とする保障は主契約の保険期間開始日からその日を含めて91日目に開始します。
N-B-22-0272(230104)
2位:なないろがん治療保険 極(なないろ生命)

支払限度額内でかかった医療費を保障
なないろがん治療保険 極は、なないろ生命が販売する終身がん保険です。1か月間の支払限度額を10万円・20万円・30万円から選択し、その限度額でがん治療にかかった費用が保障されます。
なないろがん治療保険 極の特徴
- 限度額の範囲内でがん治療にかかった費用を保障
- がん治療を受けた月に、他の病気・ケガで治療を受けた場合はその自己負担額も保障対象
(※医科診療報酬点数表に基づいた医療費に限ります) - 自由診療となっている抗がん剤・ホルモン剤治療でも給付金が受け取れる
保険料例
条件:がん治療サポート保険(無解約返戻金型)(2022)1型:1か月間の支払限度額20万円、がん保険料払込免除特則:適用、がん診断一時金特約:50万円、がん先進医療・患者申出療養特約:付加、がん差額ベッド特約:入院1日あたりの限度額1万円
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 2,548円 | 2,709円 |
40歳 | 3,701円 | 3,593円 |
50歳 | 6,217円 | 4,959円 |
60歳 | 10,792円 | 6,566円 |
上記保険料例の保障概要
保障内容 | 概要 | お支払い額 |
---|---|---|
がん治療サポート給付金/がん治療見舞金(1型)[主契約] | 以下のいずれかに該当したとき、がん治療サポート給付金/がん治療見舞金をお受け取りいただけます。 ・抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療を受けたとき ・放射線治療を受けたとき ・自由診療抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療を受けたとき がん治療サポート給付金:1か月間の支払限度額20万円/通算:4,000万円(自由診療抗がん剤治療は通算24回限度) がん治療見舞金月1回限度 | (がん治療サポート給付金) がん治療を受けた月の療養にかかる「診療報酬点数×3円」の金額+自由診療抗がん剤治療を受けたときは「1か月間の支払限度額×2」の金額 (がん治療見舞金) がん治療サポート給付金の1か月間の支払限度額の5%相当額 |
がん保険料払込免除[特則] | がん(上皮内がんを含む)と診断確定されたとき、以後の保険料のお払込みは免除されます。 | ‐ |
がん診断一時金[特約] | がん(上皮内がんを含む)と診断確定されたとき、がん診断一時金をお受け取りいただけます。 回数無制限(1年に1回を限度) | 50万円 |
がん先進医療・患者申出療養給付金/がん先進医療・患者申出療養見舞金[特約] | がん(上皮内がんを含む)により、所定の先進医療または患者申出療養制度による療養を受けたとき、がんによる先進医療または患者申出療養にかかる技術料と同額+がん先進医療・患者申出療養給付金の10%相当額をお受け取りいただけます。 がん先進医療・患者申出療養給付金:通算2,000万円限度 がん先進医療・患者申出療養見舞金:通算200万円限度 | (がん先進医療・患者申出療養給付金)がんによる先進医療または患者申出療養にかかる技術料と同額 (がん先進医療・患者申出療養見舞金)がん先進医療・患者申出療養給付金の10%相当額 |
がん差額ベッド給付金[特約] | がん(上皮内がんを含む)により、差額ベッド代が発生する入院をしたとき、がん差額ベッド給付金をお受け取りいただけます。 入院1日あたりの限度額:1万円 | いずれか低い金額×入院日数 ・がんによる差額ベッド代 ・入院1日あたりの限度額 |
※がんを原因とする保障は主契約の保険期間開始日からその日を含めて91日目に開始します。
N-B-22-0272(230104)
3位:健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(SOMPOひまわり生命)

<終身がん保険(C2)(がん治療給付型)(Ⅰ型)/終身がん保険(C3)(がん診断給付型)>
2つのタイプから選べる
健康をサポートするがん保険 勇気のお守りはSOMPOひまわり生命が販売する終身がん保険です。主契約はがん治療給付型とがん診断給付型の2種類から選択ができます。
健康をサポートするがん保険 勇気のお守りの特徴
- がん治療給付型とがん診断給付型の2種類から選べる
- タバコを過去1年間吸っていないと保険料が割安になる
保障概要
保障内容 | 概要 | お支払い額 |
---|---|---|
診断[主契約] (がん診断給付金) | [ 1 回目] 初めてがんと医師により診断確定されたとき [ 2回目以降] 直前のお支払事由該当日から起算して1年を経過した後に、つぎのいずれかに該当したとき ・新たにがんと医師により診断確定されたとき ・がん治療のために入院を開始または継続しているとき ・がん治療のための外来治療を受けたとき ・がん治療のための在宅医療による緩和療養を受けたとき ※回数無制限(1年に1回限度) | 1回につき100万円 |
先進医療[新がん先進医療特約]*1 (がん先進医療給付金・がん先進医療支援給付金) | がんを原因とした先進医療*2による療養を受けたとき、がん先進医療給付金を受取れます。 また、がん先進医療給付金の支払われる療養を受けたとき、がん先進医療支援給付金を受取れます。 | ・がん先進医療給付金:先進医療の技術料と同額(通算2,000万円限度) ・がん先進医療支援給付金:1回の療養につき15万円(同一の先進医療の療養について1回限り) |
保険料免除[がん保険料免除特約] | 初めてがんと医師により診断確定されたとき、以後の保険料のお払込みは必要ありません。 | – |
・この保険は《主契約》がん診断給付金+《特約》新がん先進医療特約+がん保険料免除特約の保障内容です。
・主契約はがん保険(C3)(がん診断給付型)です。
*1 被保険者が既に引受保険会社で所定の先進医療関係の保障にご加入の場合には、付加できません。
*2 厚生労働大臣が定める医療技術・施設基準に該当するものをいい、療養を受けた日現在に規定されているものに限ります。そのため、対象となる医療技術・施設基準は変動します。
・保険料払込期間中または終身にわたって保険料をお払込みいただくご契約の場合、死亡給付金はありません。また、保険料払込期間中の解約返戻金はありません。
保険料例(がん診断給付型)
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 1,807円 | 2,047円 |
40歳 | 2,690円 | 2,550円 |
50歳 | 4,275円 | 2,935円 |
60歳 | 6,741円 | 3,501円 |
・被保険者が20歳以上の場合「非喫煙者保険料率」または「喫煙者保険料率」のいずれかの保険料率が適用されます。ご契約時に健康状態などが引受保険会社の定める基準を満たしたうえで、過去1年間に喫煙歴がない場合、割安な保険料でお申込みいただけます。
・喫煙状況の確認のため、お申込み内容により告知に加えて所定の検査を求めることがあります。
・検査の結果によっては、非喫煙者保険料率が適用できない場合があります。
・20歳未満の被保険者については、「標準保険料率」が適用されます
・このページでは対面用の商品内容を説明しています。対面と通信販売では、お取扱い内容が異なります。
・がんに対する保障の開始(責任開始日)は、保険期間の始期の属する日から起算して3か月経過後となります。
・お仕事の内容・健康状態・保険のご加入状況などによっては、ご契約をお引受けできない場合や保障内容を制限させていただく場合があります。
・このご案内は、商品の概要を説明したものです。詳細につきましては「商品パンフレット」「ご契約のしおり・約款」「ご契約に関しての重要事項(契約概要・注意喚起情報)」を必ずご覧ください。
HL-P-B1-22-00932(使用期限:2025.1.31)
60代向けがん保険のおすすめプランまとめ
60代のがん罹患率は高く、子供が独立していて公的年金を受給している年齢であれば、がんに罹患した場合の経済的リスクは高いでしょう。老後資金が十分でない場合であれば、以降のセカンドライフを安心して過ごすために十分に備えておくことが大切です。
この記事の要点
- 老後資金を考慮する
- 60代は新たなライフイベントが発生する