この記事では専門家が独自に評価した、70代向けのおすすめがん保険のプランを男女別に紹介しています。がん保険の必要性や、メリット・デメリット、どんな人におすすめか解説しています。
がん保険を探していると、こんなお悩みありませんか?

70代でがん保険に入る場合、どうやって選んだらいいの?

そもそも70代でがん保険に入る必要ってある?
そんなお悩みを解決するために、保険の専門家が70代におすすめのがん保険のプランを紹介します。
70代が備えておきたいリスク
70代の人の多くは収入は年金のみのため、万が一がんに罹患した場合の医療費は大きな負担になります。医療費の自己負担額は少なくて済みますが、がんに罹患した際の治療費を老後資金から捻出したくない人や、先進医療※にかかる費用が心配な人は、医療費によって老後資金が減少するリスクに備えましょう。
※厚生労働大臣が定める医療技術・施設基準に該当するものをいい、療養を受けた日現在に規定されているものに限ります。そのため、対象となる医療技術・施設基準は変動します。
医療費の一部負担(自己負担)割合について

※2023年2月現在の内容をもとに記載しております。 そのため、将来内容が変更となる場合があります。社会保険制度に関しては、社会保険労務士、または、所轄の年金事務所等にご確認ください。
※自治体により対象年齢・負担が異なります。
70代が備えておきたいリスク
- 老後資金が減るリスク
- 金銭的な理由によって先進医療、自由診療が受けられない

がんの治療には高額な医療費を必要とします。満足のいく治療を受けたい場合は、十分に備えておきましょう。
70代にがん保険は必要なの?
がんの罹患率は年齢をかさねるごとに上昇します。がんに罹患した際に、経済的な不安がなく先進医療・自由診療などの全額自己負担となる治療も選択肢に入れたいと考える人は必要でしょう。また、老後資金から医療費を捻出したくない人にも必要だといえます。
がん保険の必要性が高い人
- 先進医療、自由診療を希望する人
- 老後資金が少ない人

老後資金がどれくらい準備できているのかによって、必要かどうかを検討しましょう。
70代で保険加入するメリット・デメリット
70年代におけるがん保険のメリット・デメリットを確認しましょう。
70代で保険加入するメリット
がん保険のメリットは主に2つあります。
メリット
- メリット1:老後資金を使わずに済む
- メリット2:安心感を得られる
メリット1:老後資金を使わずに済む
70代で加入した場合、高齢のため毎月の保険料は高くなりますが、がんに罹患した場合の高額な治療費を老後資金から捻出する必要が少なくなる可能性があります。
メリット2:安心感を得られる
高齢になるほどがんに罹患する確率は高くなるため、がんになるかも知れないと考えて不安になる70代の人もいるかもしれません。しかし、十分な備えがあれば万が一がんに罹患した場合でも、経済的なリスクを軽減できるという安心感は、高齢の人にとって大きいといえます。

公的医療保険でどこまでカバーできるのかを知って、民間の保険で必要な保障は何かを十分に検討することが大切です。
70代で保険加入するデメリット
がん保険のデメリットは主に1つあります。
デメリット
- デメリット1:若いうちに加入するより主契約及び特約保険料が高くなる
デメリット1:若いうちに加入するより主契約及び特約保険料が高くなる
70代で加入した場合は、若いうちに加入する場合とくらべて主契約ならびに特約保険料が高くなります。若い人とくらべてがんに罹患する確率が男女ともに高くなるためです。

がんの罹患歴があっても保険会社によっては条件付きで加入できる場合もあります。
男女でがん保険の選び方は変わる?
がん保険は男性と女性で選ぶ基準はほとんど変わりません。男女共通してどのような点に注意すべきかまとめました。
男性・女性に共通する選び方
公的医療保険の自己負担額が75歳以上では70歳〜74歳までの約半分になります。そのため、加入時の年齢にあわせて収入と貯蓄のバランスも考えて加入する必要があります。無理のない範囲で備えておきたい保障のみを検討しましょう。
選び方のポイント
- 加入時の年齢を考慮する
- 備えておきたい保障を厳選する
ライフスタイル別がん保険の選び方
ライフスタイル別にがん保険を選ぶ際にチェックしておきたいポイントを紹介します。
1.独身の場合
75歳以上の後期高齢者医療制度対象の方であれば75歳未満の方に比べて、医療費の負担は少なくて済みます。また、これまでに蓄えた十分な老後資金がある場合は加入する必要性は低いですが、がんの罹患率は上昇しつづけているため入院や通院の際にひとりでも困らないように、タクシー代など治療費以外の出費に備えておくことをおすすめします。
選び方のポイント
- 治療費以外の出費に備える
2.子供がいる場合
70代で子供がいる人の多くは、子供も独立して子供自身が子育ての真っ最中で忙しい日々を送っていることでしょう。子供の住宅の購入や教育費などの支援をしている場合もあるかも知れません。がんに罹患しても、継続して支援できるように、また子供に負担を掛けずに済むよう備えておきましょう。
選び方のポイント
- 子育て世代の子供の負担にならないように備える
3.共働きの場合
配偶者が罹患した場合、看病やお世話などのために仕事を辞めざるを得ないかも知れません。そのような場合でも継続して保険料をかけられるように無理のない金額で保障を備えることをおすすめします。
選び方のポイント
- 労働収入がなくなっても継続可能な保険料で備える
エコスマートの申込み件数ランキング
保険の代理店であるエコスマートにおいて、2023年2月1日~2023年2月28日における各商品の申込み件数を基にランキングにしてご紹介します。
1位:なないろがん一時金保険(なないろ生命)

がん治療特約(2022)の付加により治療方法の選択肢が増える
なないろがん一時金保険は、なないろ生命が販売するがん保険です。がん治療特約(2022)を付加した場合には、ホルモン剤を含む抗がん剤治療や放射線治療、自由診療ホルモン剤を含む自由診療抗がん剤を受けた月ごとに給付金が受け取れ、長期治療にも対応します。
なないろがん一時金保険の特徴
- がん治療特約(2022)の付加により、罹患時の治療方法の選択肢が増える
- 再発の場合も保障される
- 上皮内がんも保障の対象となる
保険料例
(条件)特定疾病一時金基準金額:100万円/6大疾病の給付割合:0%/がん保険料払込免除特則:適用/がん先進医療・患者申出療養特約:付加/がん治療特約(2022):10万円
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 2,823円 | 3,314円 |
40歳 | 4,256円 | 4,496円 |
50歳 | 7,347円 | 6,254円 |
60歳 | 13,033円 | 8,253円 |
70歳 | 19,750円 | 11,167円 |
上記保険料例の保障概要
保障内容 | 概要 | お支払い額 |
---|---|---|
特定疾病一時金(がん)[主契約] | がん(上皮内がんを含む)と診断確定されたとき、30万円〜500万円までのまとまった一時金をお受け取りいただけます。 一時金は、1年に1回を限度に回数無制限でお受け取りいただけます。 | 1回につき100万円 |
がん保険料払込免除特則[主契約] | がん(上皮内がんを含む)と診断確定されたら、以後の保険料のお払込みが免除となります。 | – |
がん先進医療・患者申出療養給付金、がん先進医療・患者申出療養見舞金[特約] | がん(上皮内がんを含む)により、所定の先進医療または患者申出療養制度による療養を受けたとき、がんによる先進医療または患者申出療養制度にかかる技術料と同額+がん先進医療・患者申出療養給付金の10%相当額をお受け取りいただけます。 がん先進医療・患者申出療養給付金:通算2,000万円限度 がん先進医療・患者申出療養見舞金:通算200万円限度 | がん先進医療・患者申出療養給付金:がんによる先進医療または患者申出療養制度にかかる技術料と同額 がん先進医療・患者申出療養見舞金:がん先進医療・患者申出療養給付金の10%相当額 |
がん治療給付金[特約] | がん(上皮内がんを含む)の治療を目的として、抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療・放射線治療、または自由診療抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療を受けたとき、治療を受けた月ごとに給付金をお受け取りいただけます。 支払限度:通算2,000万円まで(自由診療抗がん剤は通算24回限度) | 抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療・放射線治療 月額10万円 自由診療抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療 20万円(「がん治療給付金月額×2」の金額) |
※がんを原因とする保障は主契約の保険期間開始日からその日を含めて91日目に開始します。
N-B-22-0273(230104)
2位:なないろがん治療保険 極(なないろ生命)

支払限度額内でかかった医療費を保障
なないろがん治療保険 極は、なないろ生命が販売する終身がん保険です。1か月間の支払限度額を10万円・20万円・30万円から選択し、その限度額でがん治療にかかった費用が保障されます。
なないろがん治療保険 極の特徴
- 限度額の範囲内でがん治療にかかった費用を保障
- がん治療を受けた月に、他の病気・ケガで治療を受けた場合はその自己負担額も保障対象
(※医科診療報酬点数表に基づいた医療費に限ります) - 自由診療となっている抗がん剤・ホルモン剤治療でも給付金が受け取れる
保険料例
条件:がん治療サポート保険(無解約返戻金型)(2022)1型:1か月間の支払限度額20万円、がん保険料払込免除特則:適用、がん診断一時金特約:50万円、がん先進医療・患者申出療養特約:付加、がん差額ベッド特約:入院1日あたりの限度額1万円
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 2,548円 | 2,709円 |
40歳 | 3,701円 | 3,593円 |
50歳 | 6,217円 | 4,959円 |
60歳 | 10,792円 | 6,566円 |
70歳 | 15,844円 | 8,529円 |
上記保険料例の保障概要
保障内容 | 概要 | お支払い額 |
---|---|---|
がん治療サポート給付金/がん治療見舞金(1型)[主契約] | 以下のいずれかに該当したとき、がん治療サポート給付金/がん治療見舞金をお受け取りいただけます。 ・抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療を受けたとき ・放射線治療を受けたとき ・自由診療抗がん剤(ホルモン剤を含む)治療を受けたとき がん治療サポート給付金:1か月間の支払限度額20万円/通算:4,000万円(自由診療抗がん剤治療は通算24回限度) がん治療見舞金月1回限度 | (がん治療サポート給付金) がん治療を受けた月の療養にかかる「診療報酬点数×3円」の金額+自由診療抗がん剤治療を受けたときは「1か月間の支払限度額×2」の金額 (がん治療見舞金) がん治療サポート給付金の1か月間の支払限度額の5%相当額 |
がん保険料払込免除[特則] | がん(上皮内がんを含む)と診断確定されたとき、以後の保険料のお払込みは免除されます。 | ‐ |
がん診断一時金[特約] | がん(上皮内がんを含む)と診断確定されたとき、がん診断一時金をお受け取りいただけます。 回数無制限(1年に1回を限度) | 50万円 |
がん先進医療・患者申出療養給付金/がん先進医療・患者申出療養見舞金[特約] | がん(上皮内がんを含む)により、所定の先進医療または患者申出療養制度による療養を受けたとき、がんによる先進医療または患者申出療養にかかる技術料と同額+がん先進医療・患者申出療養給付金の10%相当額をお受け取りいただけます。 がん先進医療・患者申出療養給付金:通算2,000万円限度 がん先進医療・患者申出療養見舞金:通算200万円限度 | (がん先進医療・患者申出療養給付金)がんによる先進医療または患者申出療養にかかる技術料と同額 (がん先進医療・患者申出療養見舞金)がん先進医療・患者申出療養給付金の10%相当額 |
がん差額ベッド給付金[特約] | がん(上皮内がんを含む)により、差額ベッド代が発生する入院をしたとき、がん差額ベッド給付金をお受け取りいただけます。 入院1日あたりの限度額:1万円 | いずれか低い金額×入院日数 ・がんによる差額ベッド代 ・入院1日あたりの限度額 |
※がんを原因とする保障は主契約の保険期間開始日からその日を含めて91日目に開始します。
N-B-22-0273(230104)
3位:健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(SOMPOひまわり生命)

<終身がん保険(C2)(がん治療給付型)(Ⅰ型)/終身がん保険(C3)(がん診断給付型)>
2つのタイプから選べる
健康をサポートするがん保険 勇気のお守りはSOMPOひまわり生命が販売する終身がん保険です。主契約はがん治療給付型とがん診断給付型の2種類から選択ができます。
健康をサポートするがん保険 勇気のお守りの特徴
- がん治療給付型とがん診断給付型の2種類から選べる
- タバコを過去1年間吸っていないと保険料が割安になる
保障概要
保障内容 | 概要 | お支払い額 |
---|---|---|
診断[主契約] (がん診断給付金) | [ 1 回目] 初めてがんと医師により診断確定されたとき [ 2回目以降] 直前のお支払事由該当日から起算して1年を経過した後に、つぎのいずれかに該当したとき ・新たにがんと医師により診断確定されたとき ・がん治療のために入院を開始または継続しているとき ・がん治療のための外来治療を受けたとき ・がん治療のための在宅医療による緩和療養を受けたとき ※回数無制限(1年に1回限度) | 1回につき100万円 |
先進医療[新がん先進医療特約]*1 (がん先進医療給付金・がん先進医療支援給付金) | がんを原因とした先進医療*2による療養を受けたとき、がん先進医療給付金を受取れます。 また、がん先進医療給付金の支払われる療養を受けたとき、がん先進医療支援給付金を受取れます。 | ・がん先進医療給付金:先進医療の技術料と同額(通算2,000万円限度) ・がん先進医療支援給付金:1回の療養につき15万円(同一の先進医療の療養について1回限り) |
保険料免除[がん保険料免除特約] | 初めてがんと医師により診断確定されたとき、以後の保険料のお払込みは必要ありません。 | – |
●この保険は《主契約》がん診断給付金+《特約》新がん先進医療特約+がん保険料免除特約の保障内容です。
●主契約はがん保険(C3)(がん診断給付型)です。
*1 被保険者が既に引受保険会社で所定の先進医療関係の保障にご加入の場合には、付加できません。
*2 厚生労働大臣が定める医療技術・施設基準に該当するものをいい、療養を受けた日現在に規定されているものに限ります。そのため、対象となる医療技術・施設基準は変動します。
・保険料払込期間中または終身にわたって保険料をお払込みいただくご契約の場合、死亡給付金はありません。また、保険料払込期間中の解約返戻金はありません。
保険料例(がん診断給付型)
年齢 | 男性(非喫煙者保険料率) | 男性(喫煙者保険料率) | 女性(非喫煙者保険料率) | 女性(喫煙者保険料率) |
---|---|---|---|---|
30歳 | 1,807円 | 1,887円 | 2,047円 | 2,577円 |
40歳 | 2,690円 | 2,840円 | 2,550円 | 3,240円 |
50歳 | 4,275円 | 4,545円 | 2,935円 | 3,725円 |
60歳 | 6,741円 | 7,291円 | 3,501円 | 4,481円 |
70歳 | 9,652円 | 10,692円 | 4,032円 | 5,232円 |
・被保険者が20歳以上の場合「非喫煙者保険料率」または「喫煙者保険料率」のいずれかの保険料率が適用されます。ご契約時に健康状態などが引受保険会社の定める基準を満たしたうえで、過去1年間に喫煙歴がない場合、割安な保険料でお申込みいただけます。
・喫煙状況の確認のため、お申込み内容により告知に加えて所定の検査を求めることがあります。
・検査の結果によっては、非喫煙者保険料率が適用できない場合があります。
・20歳未満の被保険者については、「標準保険料率」が適用されます
・このページでは対面用の商品内容を説明しています。対面と通信販売では、お取扱い内容が異なります。
・がんに対する保障の開始(責任開始日)は、保険期間の始期の属する日から起算して3か月経過後となります。
・お仕事の内容・健康状態・保険のご加入状況などによっては、ご契約をお引受けできない場合や保障内容を制限させていただく場合があります。
・このご案内は、商品の概要を説明したものです。詳細につきましては「商品パンフレット」「ご契約のしおり・約款」「ご契約に関しての重要事項(契約概要・注意喚起情報)」を必ずご覧ください。
HL-P-B1-22-01074(使用期限:2025.2.28)
70代向けがん保険のおすすめプランまとめ
70代になると、がんの罹患率はさらに上昇し保険料も高くなります。万が一罹患した場合には公的な医療保障で賄えて、十分な老後資金があれば無理に加入する必要はないでしょう。先進医療・自由診療に備えたい場合は、医療費の負担割合なども十分に確認してから検討することが大切です。
この記事の要点
- 70代は罹患率がさらに高くなる
- 医療費の負担割合もあわせて保障を考える