自動車保険のおすすめプランやメリット・デメリットを専門家が徹底比較して解説

この記事では専門家が独自に評価した、おすすめの自動車保険やお得で安い保険プランを紹介しています。保険の仕組みや、メリット・デメリット、どんな人におすすめか解説しています。

自動車保険を探していると、こんなお悩みありませんか?

40代男性

自動車屋さんのおすすめ保険でいいのかな

40代女性

なにを基準にして選べばいいの?

そんなお悩みを解決するために、この記事では保険の専門家が10項目以上の観点から比較したおすすめの保険やお得で安いプランを紹介します。

この記事を監修した専門家

田沼 隆浩

株式会社エコスマート 事業開発責任者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

略歴

2004年から大手保険代理店で保険事業に従事。M&Aを中心に子会社社長などを歴任。2021年より株式会社エコスマートへ事業開発責任者として入社。保険セミナーの実績も多数あり。

自動車保険とは

自動車保険とは、車の事故を補償する保険です。事故を起こしたときの治療費や損害賠償金、車の修理費などが補償されます。

自動車保険のポイント

  • 治療費や損害賠償金、修理費をカバーできる
  • 車を運転するすべての人におすすめ
  • 任意保険の種類が多いので自分に合った補償を選べる

一緒に検討したほうが良い保険

自動車保険を検討する場合、傷害保険もあわせて検討しましょう。傷害保険は、車の事故以外のケガも補償されます。

傷害保険の特徴

保険名特徴
傷害保険日常生活でおこるケガの治療費を補償
エコスマ編集部

傷害保険は、相手の人、物への補償はありません。自身のケガやケガによる死亡に備えたい人におすすめです。

自動車保険はこんな人におすすめ

自動車保険はこのような条件に当てはまる人におすすめです。

自動車保険がおすすめな人

  • 車を運転するすべての人
  • 交通量が多い地域に住んでいる人
エコスマ編集部

旅行で1日のみ車を運転する人は、1日自動車保険がおすすめです。

1日自動車保険とは
車の事故で発生するリスクに1日だけ備える保険

自動車保険の種類

自動車保険には強制加入の自賠責保険、自由に入れる任意保険があります。

自動車保険の種類

  • 自賠責保険:加入が義務づけられている保険
  • 任意保険:加入するかは自由に決められる保険

自賠責保険とは

自賠責保険とは、車を運転する人が必ず加入する保険です。相手が死亡したり、ケガをした場合、保険金が支払われます。

自賠責保険の保険金(1人あたり)
・相手が亡くなった場合:最高3000万円
・相手がケガをした場合:最高120万円
・相手に後遺障害が残った場合:75万円~4000万円

任意保険とは

任意保険とは、車を運転する人が自由に加入できる保険です。任意保険は大きく7つに分けられます。給付の条件、補償の目的などが異なります。

任意保険の種類

  • 対人賠償保険
  • 対物賠償保険
  • 搭乗者傷害保険
  • 自損事故保険
  • 無保険車傷害保険
  • 車両保険
  • 人身傷害補償保険
1.対人賠償保険とは

対人賠償保険とは相手が死亡したり、ケガをした場合に備える保険です。

エコスマ編集部

自賠責保険の補償だけでは賠償金を払えない可能性があります。対人賠償保険に加入して補償を手厚くしましょう。

対人賠償の最高額
平成23年11月1日の横浜地裁の判決により5億843万円の損害賠償金が命じられました。

【参照】保険の窓口インズウェブ!「交通事故の死亡・後遺症賠償額の高額ランキング」

2.対物賠償保険とは

対物賠償保険とは事故で他人の物を壊した場合に備える保険です。加入率は任意保険の中で最も高い75.1%です。

【参照】損害保険料率算出機構「2020年度版 自動車保険の概要(第Ⅳ部|くるまに関する保険関連の統計)」

エコスマ編集部

物に対する損害賠償金は高額になりやすいので、 保険金額を無制限にするのがおすすめです。

対物賠償保険では自賠責保険では補償されない対物への補償があります。

自賠責保険との補償を比較

自賠責保険対物賠償保険
対人への補償(事故で相手へケガをさせた等)×
対物への補償(事故で他人のものを壊した)×
3.搭乗者傷害保険とは

搭乗者傷害保険とは、同じ車に乗っている人が死亡、ケガをした場合に備える保険です。自分の車に乗っていたすべての人が補償の対象になります。事故の相手から治療費を受けとった場合でも、保険金が支払われます。

4.自損事故保険とは

自損事故保険とは、単独で起こした事故に備える保険です。治療費は補償されますが、車の修理代などは補償されません。

単独事故とは
電柱にぶつかったり崖に転落するなど、相手がいない事故

5.無保険車傷害保険とは

無保険車傷害保険とは、相手が損害賠償金を支払えない場合に備える保険です。一緒に乗っている家族のケガも補償されます。

6.車両保険とは

車両保険とは、自分の車の修理代をカバーする保険です。また車が盗まれた場合も補償されます。

エコスマ編集部

自分の車が補償されるのは車両保険だけです。特に修理代が高額になる高級車に乗っている人にはおすすめです。

7.人身傷害補償保険とは

人身傷害補償保険とは、ケガで働けなくなったときの収入やケガによる入院・手術費用を補償する保険です。自分がケガをした場合は、事故の加害者であっても保険金が支払われます。

自動車保険のメリット

自動車保険のメリットは主に2つあります。

自動車保険のメリット

  • メリット1:損害賠償金をカバーできる
  • メリット2:ケガや賠償以外の費用も補償される

メリット1: 損害賠償金をカバーできる

自分が事故を起こし、相手の損害を補償する場合に保険金が支払われます。

また、相手が損害賠償金を支払えない場合は不足した金額が補償されます。

エコスマ編集部

相手が保険に加入していなかったり、貯金がないと損害賠償金を十分に受けとれません。

十分な賠償金が払われない例

メリット2:ケガや賠償以外の費用も補償される

弁護士への依頼料もカバーできます。また事故を起こした場合、保険会社に示談交渉を代理で行って貰えます。

自動車保険のデメリット

自動車保険のデメリットは主に2つあります。

自動車保険のデメリット

  • デメリット1:保険金を受けとると保険料が上がる
  • デメリット2:海外の事故は補償されない

デメリット1:保険金を受けとると保険料が上がる

事故で保険金を受けとると等級が下がります。等級が下がると、翌年の保険料は上がります。

何度も保険を利用すると、最初のころより保険料がとても高くなる可能性があります。

自動車保険の等級制度

等級とは
事故を起こした回数や事故の内容から、保険料を上げたり下げたりする制度

エコスマ編集部

保険料と事故の費用を比べて、保険を利用するか損害を自分で負担するか決める必要があります。

デメリット2:海外の事故は対象外

自動車保険は日本で起きた事故のみが補償対象です。そのため海外で事故を起こしてしまった場合は補償されません。

エコスマ編集部

海外でも車に乗る人は、海外で事故を起こした場合の補償がある傷害保険がおすすめです。

自動車保険の選び方

自動車保険のプランを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを専門家が紹介します。

1.賠償責任補償の充実度

自動車保険の選ぶポイントは対人・対物の賠償補償の充実度です。対人の賠償補償では1億以上の賠償金を請求される可能性があるため、補償金額を1~3億または無制限で備えるのがおすすめです。

エコスマ編集部

余裕があれば対人・対物どちらも無制限プランで備えるのがおすすめです。

2.付帯サービスがある

自動車保険の付帯サービスには、主に示談交渉サービスとロードサービスがあります。示談交渉の仕方がわからない人や壊れた車を移動させる手段がない人には助かるサービスです。

自動車保険のサービス

  • 示談交渉サービス:相手との示談交渉を保険会社が代行するサービス
  • ロードサービス:走行できなくなった車をレッカー車で希望地まで送るサービス

自動車保険の主な付帯サービス例

3.保険料の割引がある

パソコンやスマートフォンから、自分で申し込みをすると保険料が割引されます。インターネットで割引がある「通販型」とお店で申し込む「代理店型」があります。

エコスマ編集部

少しでも保険料を抑えたい人は、通販型がある自動車保険がおすすめです。

4.原付に乗る人は自動車保険のオプションで備えるとお得

車と原付どちらにも乗る人は、ファミリーバイク特約がある自動車保険がおすすめです。バイク事故での相手への損害賠償金はもちろん、自分への治療費もあわせてカバーできます。

ファミリーバイク特約とは
バイク事故の損害を補償する自動車保険に付帯できる特約(125㏄以下のミニバイクが対象)

1つの特約で「対人・対物」と「傷害」の補償がまとめて持てる上に、バイク保険に比べて保険料が安めです。また、家族全員が補償の対象です。

エコスマ編集部

お子さんが原付などのミニバイクに乗る場合におすすめの特約です。

おすすめの自動車保険まとめ

自動車保険は 車の事故を補償する保険なので、車を運転する人におすすめです。選び方に迷ったら対人・対物の補償額を無制限で加入しましょう。

この記事の要点

  • 自動車保険は車の事故を補償する保険
  • すべてのドライバーへおすすめ
  • 対人、対物の補償額を無制限がおすすめ