この記事では、保険の専門家がドライバー保険の仕組みや補償内容、メリット・デメリット、自分に合ったプランの選び方をわかりやすく解説しています。どんな人にドライバー保険がおすすめかも紹介します。
ドライバー保険を探していると、こんなお悩みありませんか?

手厚い保障で安い保険プランはないの?

そもそもドライバー保険に入る必要あるの?
そんなお悩みを解決するために、この記事では保険の専門家がドライバー保険の仕組み・補償内容・メリット・デメリットと、補償と保険料のバランス・特約の充実さという2つの選び方のポイントを解説します。
この記事を監修した専門家
株式会社エコスマート
事業開発責任者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
田沼 隆浩
2004年から大手保険代理店で保険事業に従事。M&Aを中心に子会社社長などを歴任。2021年より株式会社エコスマートへ事業開発責任者として入社。保険セミナーの実績も多数あり。
田沼 隆浩のプロフィールを見るドライバー保険とは
ドライバー保険とは、他人の車を運転して、事故を起こした場合に損害を補償する保険です。
近年は自分の車を持たず、友達や知り合いの車を借りたりレンタカーやカーシェアを利用したりする人が増えています。一方で、ドライバー保険自体は取り扱う保険会社が減っており、損保ジャパンは2026年1月1日以降に保険期間が始まる新規契約の販売を終了しました。2026年7月現在は三井住友海上などで加入できます。
ドライバー保険のポイント
- 他人の車を運転して、事故を起こした場合の損害を補償する保険
- 保険期間は基本的に1年間
- 車両の修理に対する補償はない
一緒に検討したほうが良い保険
ドライバー保険を検討する場合、一日自動車保険もあわせて検討しましょう。一日自動車保険は、保険期間を1日から選択できる保険です。期間を短く設定できるので、ドライバー保険に比べて、支払う保険料を少なくできます。
他の保険との比較
| 保険名 | 特徴 |
|---|---|
| 一日自動車保険 | 保険期間を1日から選択できる |

日常的に他人の車を借りる人はドライバー保険、数日の短期間だけ他人の車を借りる人は一日自動車保険がおすすめです。
ドライバー保険はこんな人におすすめ
ドライバー保険は車ではなく、人に対してかける保険なので、このような条件に当てはまる人におすすめです。
ドライバー保険がおすすめな人
- 他人の車を借りて運転する機会が多い人
- 自分の車を持っていない人

自分が持っている車の自動車保険に他車運転特約が付いている人(多くの契約で自動的にセットされています)は、借りた車で事故を起こした場合の損害を自分の保険でカバーできるので、ドライバー保険は不要です。
ドライバー保険の補償内容
ドライバー保険の補償は主に3つに分けられます。
ドライバー保険の補償
- 対人賠償補償
- 対物賠償補償
- 人身傷害補償
対人賠償補償とは
対人賠償補償とは、自動車事故で人にケガを負わせてしまったり、死亡させてしまった場合の損害に対する補償です。ケガの治療費、死亡や後遺障害に対する賠償費用を補償します。
対物賠償補償とは
対物賠償補償とは、自動車事故で他人の物を壊してしまった場合の損害に対する補償です。高額な荷物を運んでいる車との事故や間違えてお店に突っ込んでしまった事故などに対する賠償費用を補償します。
人身傷害補償とは
人身傷害補償とは、借りた車に乗車中の運転者本人や同乗者が事故で死傷した場合の損害に対する補償です。入通院日数に応じた定額ではなく、治療費や逸失利益などの実際の損害額が保険金額を限度に補償されます。
ドライバー保険のメリット
ドライバー保険のメリットは主に2つあります。
ドライバー保険のメリット
- メリット1:車の持ち主の保険が適用されない場合に備えられる
- メリット2:車の持ち主の保険を使わずに済む
メリット1:車の持ち主の保険が適用されない場合に備えられる
ドライバー保険に加入しておけば、借りた車で事故を起こし、万が一車の持ち主の保険が適用されない場合に備えられます。借りた車に「運転者限定特約」(本人限定・夫婦限定など)が付いていると、限定された範囲以外の人が運転した場合の事故は補償されません。
運転者限定特約とは
運転する人を本人や夫婦、家族などに限定することで保険料が割引される特約。近年は家族限定を取り扱わない保険会社が増え、本人限定などが主流

運転者限定特約が付いている車を借りる場合は、ドライバー保険に加入するのがおすすめです。
メリット2:車の持ち主の保険を使わずに済む
ドライバー保険に加入していれば、事故時に車の持ち主の保険を使わずに済みます。借りた車で事故を起こし、車の持ち主の保険を使用した場合、車の持ち主の保険の等級は下がってしまい、更新時の保険料が高くなってしまいます。
等級とは
事故を起こした回数や事故の内容から、保険料を上げたり下げたりする制度
等級と保険料の関係

ドライバー保険のデメリット
ドライバー保険のデメリットは主に2つあります。
ドライバー保険のデメリット
- デメリット1:家族が所有する車は補償の対象外
- デメリット2:ドライバー保険の等級は自動車保険に引き継げない
デメリット1:家族が所有する車は補償の対象外
ドライバー保険では、被保険者や配偶者、同居親族が所有する車による事故は補償の対象外です。友人や別居親族、レンタカーなど、他人に借りた車を運転した場合の事故のみが補償の対象となります。
デメリット2:ドライバー保険の等級は自動車保険に引き継げない
ドライバー保険の等級を新しく契約する自動車保険に引き継ぐことはできません。ドライバー保険では、高い等級で保険料が割り引かれていても、新しく加入する自動車保険では、ドライバー保険同様の割引はありません。

反対にドライバー保険の等級が低くて保険料が割高な場合でも、新規に加入する自動車保険には保険料の割増は反映されないといったメリットでもあります。
ドライバー保険の選び方
ドライバー保険のプランを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを専門家が紹介します。
1.補償内容と保険料のバランス
ドライバー保険の保険料は、補償される賠償金額に上限を付けることで抑えられます。ただし、事故で相手を死亡させてしまった場合の賠償金額は高額になりやすいので、保険料の安さより補償の手厚さを優先するのがおすすめです。

対人・対物の補償金額が無制限な上で、保険料がもっとも安い商品を選びましょう。
特に免許取りたての人は事故の可能性が高いので、対人・対物の補償を無制限にするのがおすすめです。
2.特約の充実さで選ぶ
ドライバー保険の特約の主なものは次のとおりです。
ドライバー保険の主な特約
| 特約名 | 特徴 |
|---|---|
| 自損事故傷害特約 | 借りた車で自損事故を起こした場合のケガなどが補償される(自動セットの会社もある) |
| 搭乗者傷害特約 | 事故を起こしたときの同乗者の死亡・ケガに対して定額の保険金が支払われる |
| 個人賠償責任特約 | 自転車事故など日常生活での対人・対物の賠償が補償される |
自損事故や自転車による事故にも備えたい人は、自損事故傷害特約や個人賠償責任特約が付けられるか確認しましょう。よく人を乗せて運転する人は、搭乗者傷害特約を付けるのがおすすめです。
ドライバー保険の選び方まとめ
ドライバー保険は、他人の車を運転して事故を起こした場合の損害を補償する保険なので、他人の車を借りて運転する機会が多い人におすすめです。選び方に迷ったら補償金額が無制限かつ保険料の安い商品を選ぶと良いでしょう。
この記事の要点
- ドライバー保険は、他人の車を運転して事故を起こした場合の損害を補償する保険
- 他人の車を借りて運転する機会が多い人におすすめ
- 補償金額が無制限かつ保険料の安い商品がおすすめ